かみ合わせによる症状
次のような症状を感じた方は、「あごのずれ」や「かみ合わせ」が原因かもしれません。
・肩こり ・腰痛 ・頭痛全身の不調 ・首筋のこり
・背中の痛み ・四十肩、五十肩目のかすみ ・手足のしびれ
・冷えあごの違和感 ・疲れやすい ・元気が出ない ・顎関節症
「かみ合わせ」が体の不調の原因に
姿勢とあごのずれ、かみ合わせは密接な関係にあります。あごと咬み合わせは、常に全身を支えている筋肉に連動しています。そのため、あごがずれ、かみ合わせが悪くなると、偏った緊張を連動する筋肉に次々に伝えていってしまいます。偏った筋肉の緊張が続けば、姿勢をゆがめ、骨格を前後、左右、上下にゆがめます。さらにそのゆがみは、筋肉のこり、血管、神経の圧迫などによる痛み、しびれなどの症状を引き起こし、血液、リンパの流れにも影響します。さらに自律神経(交感神経、副交感神経)や内分泌(ホルモン)系、免疫系にまで悪影響を及ぼすとさえ言われています。
また、様々な心身の症状を引き起こす、いわゆる「不定愁訴」の症状と関連することがあります。
不定愁訴
頭痛、首筋のこり、肩こり、背中の痛み、四十肩、五十肩、腰痛、目のかすみ、耳鳴り、手足のしびれ、冷え、あごの違和感、姿勢の悪さ、歩行不良、疲れやすさ、気力低下などの明確な原因がわからないのに身体の不調を訴えるものを言います。
当院でのかみ合わせ治療
1.診断
顎関節症であるかどうか、かみ合せに異常があるかどうかを触診やレントゲンなどによって検査します。検査の結果顎関節症であれば、治療の方針などを判断します。
2.位置の決定
治療の方針に従い、治療計画を立てます。具体的な治療法としては、咬合器(顎運動や咬合のさまざまな位置を再現する装置)を使用し、顎の正しい位置を決定します。
治療
顎周囲の筋肉が原因であれば、適切な顎関節の位置に咬み合わせを誘導していくように咬合調整をしていきます。その後、歯軋りなどの癖がある方には、スプリントを夜間のみ装着していただきます。
顎関節、関節円盤自体が原因の場合には、まず関節円盤の位置を確定させるためにスプリントをできるだけ長く装着していただき、その位置が決まった時点で咬合調整を行います。この場合の治療期間は症状によって大きく異なります。数ヶ月で終わることもあれば、1年以上かかる方もいらっしゃいます。